北杜市では「世界に誇る 水の山 プロジェクト」っていうのを商工会主催でやっていて、ユネスコパークにも登録されて、超力を入れているみたい!

そういえば、去年の夏、この八義にも電話がかかってきました。なんでも水の山をテーマに北杜市のドラマ??で「水」を使った仕事場をいくつか撮影現場にしたいっていう問い合わせだったかなぁ。
でも、残念。夏は、氷池はカラカラの空っぽだし、わたしたちもかき氷店で超忙しくて、断っちゃった。この水の山プロジェクトもあんまり知らなかったもんだから。。。笑
でもでも、ここ北杜市の地下水を使って天然氷を作る私たちになんともピッタリなプロジェクトじゃないですか!
以下は北杜市「世界に誇る 水の山 プロジェクト」のWebページより転載です。
Webページはコチラ→http://mizunoyama.com/
世界に誇る「水の山」宣言
ユネスコエコパークに登録された南アルプスの甲斐駒ヶ岳や日本百名山八ヶ岳、金峰山・瑞牆山、その他の美しい山々は、日本の名水尾白川、八ヶ岳南麓高原湧水群、金峰山・瑞牆山源流、そして名瀑精進ヶ滝その他の清らかな水環境を生み出しています。
私たちは、清らかな水の恵みや豊かな日ざしを受け、自然と調和しながら暮らしてきました。
水は、私たちの命や健康、生活、そして産業といったあらゆる活動の根幹に関わる大切な資源であり、豊かで清らかな水を守り育むことは、現代社会において求められる大きな使命であると考えます。急峻な山や豊かな森と共生していくことこそが、軟らかくおいしい水を生み出し、人間らしい心と体をとりもどします。
北杜市の自然を人類の貴重な財産として守り育て、その価値と魅力を伝えつづけることを誓い、世界に誇る「水の山」を宣言します。
2015年5月19日
北杜市長 白倉 政司
おお!!まさに!!!
この天然氷の仕事を始めるまでは、ここ山梨の北杜市の水がこんなに美味しいとは知らなかったのだけれども、本当に本当にお水が美味しいってスゴイ!ってここ実感しています。
特に、うちでは池に入れる天然氷の原材料のお水を敷地の井戸からくみ上げていて、同じく家の炊事やお風呂、お洗濯などあらゆることに使っている(なんと!水道代がかかりません。笑)ですが、本当に蛇口から出る水がタダタダ美味しいのです。
料理も、私の腕は大したことないのですけれど、3割増しくらいで美味しいです。(笑)
しかも、なんだか髪の毛がサラサラになるような気がするのです。
知らなかったのだけれども、それにもちゃんと理由があるんですね。
以下、水の山プロジェクトのWebページより転載です。
なぜ「水の山」なのか
世界的にも珍しく貴重な地形と地層が豊かな水を育む
“日本の屋根”として数えられる南アルプス。この地帯は、ユーラシアプレートの下に東から北米プレートが衝突して沈み込み、さらにフィリピン海プレートが南から衝突し、急速な隆起が起こることで3000m級の山々が形成された、3つのプレートが交錯する、地球のダイナミズムが感じられる稀有な地です。白く美しい山肌の名峰・甲斐駒ケ岳は、マグマが地下で固まりできた花崗岩が100万年以上の時を経て持ち上げられることで誕生しました。その砕けた花崗岩の地層が天然のろ過装置となり、ゆっくりとくぐり磨かれた水は適度なミネラルを含んだ清冽な天然の地下水を育んでいます。また、北杜市には花崗岩以外の多様な地層からも70を越す湧水や滝が分布し、太古の縄文時代から人間が巧みに利用してきた八ヶ岳エリア、日照時間日本一の広大で肥沃な農耕地帯である茅ヶ岳・瑞牆山エリアも広がります。豊かな水が育まれる背景には、北杜市を囲む山々が織りなす、こうした世界的にも珍しい地形と地層があります。
平成26年6月12日に南アルプスはユネスコエコパークに登録されました。
ユネスコエコパークとはBiosphere Reserve(生物圏保存地域)の通称であり、人と自然の共存活動に率先して取り組んでいる地域として、ユネスコに認定されたエリアです。北杜市では、甲斐駒ケ岳等の山々、尾白川等の清流、武川米等の農産物に代表される資源を活用した魅力あるまちづくりに取り組みます。
なんだか、納得。いやぁ、氷おじさんが偶然にも選んだこの土地は、本当にすばらしかったんですね!!!!!!!
氷おじさん曰く。「偶然ではない!!!当然計算だっ!!キッパリ」(疑いの目(;・∀・))
この水の山プロジェクトがもっともっと多くの人の目に触れて、北杜市の素晴らしさを知ってもらいたいなぁ~~~。
よし!八義の天然氷も一肌脱ぎますぞ~~~~~!!!!!!!(えっ。脱ぐの?)と勝手に一人誓い、ますます天然氷作りに燃えるワタクシタチなのでありました!!!!!

↑水とともに冷気も走る。農業用水の川っぺりは凍っています。
そういえば、この八義の氷池の横を流れる堰。これは数キロ上の八ヶ岳南麓にある「
吐竜の滝」からずっと流れていて、農地に水を送る堰となっています。その階段堰はなんと!「
世界灌漑施設遺産」に登録されているんですよ!!!!!

さらに、その農業用水と水車を利用したクリーンエネルギー施設「村山六花村発電所」がすぐお隣です。建物の中にはかわいい水車があるんですって。なにかと水に育まれている地域なんです。
おお、これはっ!!もう!世界かんがい施設遺産の隣で作る「世界遺産の天然氷」になれたらいいなぁ~~~(夢はでっかく!)
さてさて。北杜市の自慢はさておいて(笑)
八義の2番氷。3日目にして乗れました!昨日今日ととっても冷えて、日中も零下、夜はマイナス10度前後まで下がりましたからね!
ひゃっほーい!
水の山で作る世界遺産施設の隣で作る(笑)天然氷に乗る氷の妖精!!!じゃじゃーん。
ま。いつもこの初乗りができるのは私の特権ですからね!
おっさんたちは重量オーバーっすから。笑
そしてその重量オーバーのおっさんは、頭を抱えて落ち込んでいます。笑

というのも。。。。。
八義の水は井戸水なので、水温が14度前後と高く、凍った池にお水をそのまま入れると氷が溶けてしまいます。でも、氷の中の気泡を少しでも減らすために、少しずつでも池の水を入れ替えたい!と言うことで、その井戸水の水温を下げるを怪しい機械(なんでも熱伝導率の良い細い銅管の中に水を通して、外気で水温を下げるとかなんとか)導入してみたのですが。。。。。
寒ーい零下8度くらいの夜、つないでいたホースが水圧で外れて水が止まり、銅管の中のお水が凍って膨張!!!!!
みごと、銅管が破裂してしまったのです。そして、それはその機械が届いたその日だったのです。(死)
実に、11万円の損失。使用したのは数時間。(笑)
落ち込んだ氷おじさんを慰める優しいクロちゃん。
でもでも、氷は本当にとってもきれい。
あと2週間。2月中旬までには2回目の切り出しができそうですよ!
この寒いのに元気なクロちゃん。甲斐犬は本当に元気です!
雪の山を走り回っています。もうすぐお嫁さんがくるからね♪