暖冬で心配して夜も眠れなかった(まじか?)私たちですが、八ヶ岳もクリスマスの後ようやく冬らしくなってきました!
天気予報とにらめっこしながら「ふむふむ。26日あたりからどうやら冷えそうだな。」と氷おじさんのひとことで、クリスマスには池に水を張り、その後は毎日昼も夜も池のごみ取り掃除です。実に朝の8時から夜中の3時過ぎまで、エンドレスっ!眠いですったら。。。。
八ヶ岳おろしと言われる北の突風が吹く八義の氷池では、取り除いたそばから新しい落ち葉が空から舞ってきます。ほんとうに、どうせならまとめて最後にとれば一度で済みそうな感じなのですが、落ち葉やごみが池に入ってからしばらくすると池底に沈んでしまうので、掃除が格段にしにくくなります。だから、ひたすらごみをとっては捨て、取っては捨てを繰り返すわけなのですが、なかなか心がくじけそうになりますよっ。
毎年の事なのですが、ごみは風で池の端っこに寄ってきますから、池の縁から柄の長い網ですくい取ります。それでも完全には取りきれないので、おじさんが消毒したウエダー(市場の魚屋さんが来ているアレですよ。)を着て池の中に!安物なので素材がペラッペラのビニールだから、水は通さないけれどかなり寒いです。それでも、脂肪があるから大丈夫!と励まし、だましつつ今年も10時間くらい頑張ってもらいました!
去年の気温と比べてみても今年の12月は、実に5~6度も毎日の平均気温が高くて、ようやく27日の朝方-5度前後になる予報。いよいよ今晩だな!とおもった26日の昼間は生憎の強風。池にどんどん落ち葉が降り注ぎ、気の遠くなるようなエンドレス掃除でした。夕方には風も止みましたけれど、あのまま強風が続いていたら、お掃除が追い付かなくて凍らせることなんてできなかったかもしれません。本当によかった!
数か月前から、おじさんの氷作りのドキュメンタリーを取材してくれている2社のテレビ局ディレクターにも、いよいよ今晩凍りそうだよと連絡をして、みんな完全防備で撮影の準備です。
なんでも仕事っぷりだけでなく、池に氷が張る瞬間から完全に張るまでカメラを回したいとのこと!
それじゃあ、氷点下の中、徹夜ですぜっ!だんなっ!覚悟はできてますかい?
仕事の合間の食事風景なんかも撮影されてしまいましたが、今晩のごはんは作業が忙しすぎて「コンビニ弁当!」
本当に毎日一日たりとも休まずご飯を一生懸命作っているというのに、よりによって撮影日にコンビニ弁当とはっ!
まるで家事をしないダメ主婦みたいじゃありませんかっっっ!!!!違うんですってばっ!本当にっ!
(てか、コンビニ弁当でも幸せそうに美味しくガツガツ食べている姿をみて、なんだじゃあこれで毎日いいじゃないかっ!と拗ねてみる。)
ちなみに某テレビ局さんはおじさんがクロちゃんとベットで仮眠をとっている姿まで撮影しておりました。(だれがそんなの見たいんだか?)
さて、肝心な氷ですが!
暗くなる夕方5時ごろはまだ水温3度前後。外気はマイナス1度前後です。八義の水は井戸水なので、水温がもともと12度前後もあるから、水が冷えて凍るまでが長いんですよね。
夜11時ごろ、外気はマイナス3度。氷の結晶が湖面に現れはじめました!小さなヒトデ型の結晶がだんだん大きくなってきます。
いつもは寝てしまって、朝になってか凍っているのを確認する私たちですが、今回はテレビが来ているので、一緒に観察。
改めて、しんしんと静かな冷える夜。満天の星空の下じっと池の水を見つめる中、氷の結晶が少しずつ大きくなっていく様子って、神秘的!氷が凍る音。聞こえました?
徐々に広がっていって一つ一つの結晶がつながっていって、池表面を全体的に覆っていきます。うわ~~~!素敵♪
午前3時ごろまで様子を見て、これなら大丈夫!って確信したころ、池にカメラだけをセットして、人間は仮眠へ。テレビ局のディレクターさんも一緒に雑魚寝です。笑
そして、朝目覚めると、じゃじゃ~~~~ん!
めでたく、小さい池も大きい池も、全面氷結しておりました!よかった!これで一安心!
もしも、氷が中途半場に池の一部分だけ凍っていなかったりしたら、凍っていない部分から池にゴミがはいってしまうので一旦割ってもう一度最初からやり直ししなくてはなりません。氷を割って捨てて、また水を入れて掃除をしてという作業は、なかなか心が折れるものですが、今年は一発成功!本当によかった!これで今晩はぐっすり眠れそうです^^
ちなみにしつこく、凍りはじめる直前まで掃除をしたので、本当に池も氷も綺麗です!すごく透明!ごみひとつ落ちていません!
本当に頑張ってよかった!
氷作りは出来上がりまで2週間かかります。まだまだ雨や雪など心配ごとがありますから、このまま順調に収穫まで行けるとも限らず、もしかしたらまた途中でやり直しになる可能性もあるのですが、
まずは第一段階をクリアしました!
さあ!モチベーションもあがってきたぞ