ここ甲斐の国には日本の天然記念物に指定されている「甲斐犬」という気高き日本犬がおります。
もともと狩猟犬でとても勇敢で、鹿はおろか熊にまでも向かっていくという猛者。現在は日本犬の中で一番頭数がすくないそうです。
八ヶ岳近辺には鹿がたくさんいます。いままで氷池には来たことはないのですが、最近は随分近くで鹿の姿を見かけるようになりました。大切な天然氷の池に鹿がきたら大変です。
この冬に備えて、池の番犬としてその「甲斐犬」を飼うこととしました!!!!
偶然にも知り合いから、甲斐犬のブリーダーさんのところで6匹の子犬が産まれ、そのうち一匹は未熟児で他の兄弟たちの半分ほどの大きさで生まれてきたら引き取らないか?と声がかかりました!なんとラッキー!!!!
そこでさっそくブリーダーさんのところにワンワンの見学に行き、いろいろお話を聞いてみました。(なにしろ甲斐犬というワンワンをここ山梨に来るまで知らなかった私たち。甲斐犬の知識ゼロですから。)
そこで聞くお話は驚愕の連続。噂にたがわず、すげーぜ甲斐犬。。。。。
まず驚いたのが、数匹の成犬がそれぞれ頑丈な檻に入れられているということ。本当に小屋とかゲージとかでなくて、熊でも入れるような檻なんですよ。檻!!!さらに、広い庭に放して運動させる時も、一度に全員放してしまうとケンカをしてしまうので、一匹ずつ出すのだそう。。。。ケンカをすると相手が死ぬまで離さないらしい。。。。(ガクブル)
よく見ると、どの子もあちこちに怪我の跡が。目の周りに血の塊ができていたり、足の爪があらぬ方向に曲がっていたり。。。。
その中でも、目隠しがしていある檻に入れられている雌犬は、ブリーダーさんの奥さんの手を噛んで8針縫うけがをさせたとか。絶対に檻に手をだしてはいけませんと、注意されました。。。。ブリーダーさんはスコップでめった打ちにしてこの雌犬と戦い、それからブリーダーさんのいうことだけは聞くそうです。。。。。ちなみにこの雌犬は2回出産して2回とも自分の子犬をかみ殺したとのこと。そうなると本当にもう。。。。。たぶん人間の匂いが子犬についていたのかもしれません。。。でも、この雌犬は特別で、ほかの犬はそこまで凶暴じゃないよ。小さいうちからキチンとしつけをすれば、人を噛んだりしないお行儀のよい子になるとのこと。この子はブリーダーさんのところに来た時にはすでに2歳で、元の持ち主の手に負えず引き取ったといっておられました。小さい時になにかあったのかな。。。。。
中には檻からだして、私たちが頭ナデナデしても大丈夫なワンワンもいましたから。(ちょっと安心)
しかし、今回もらう子犬の母親はこの超凶暴な暴れ雌犬よりも強い女ボスとのこと。すげーぜ!!!!!
凶暴犬も女ボス犬には負けを認め従うというのだから、力でボスが決まる犬社会はすごいっ!
そしていよいよ、子犬たちとご対面~~~~!
ちょーーーーーーーーーかわいいーーーーーーーーーー
子犬っていうのはもう本当にやばいかわいさ!そして6匹いるなかでひときわ小さい子を発見!この子ですね!内に来る子は!なんだか、顔も一番ハンサムじゃないですかっ!(すでに親ばか)
この日は見学だけの予定だったのですが、もうたまらず、つれてかえることにしました。(笑)
初お目見え!八義氷室の番犬「クロ」です。どうぞ、よろしくお願いします!

というか散々悩んだ挙句、クロというなんのひねりもない名前に。。。。ブリーダーさんが血統書に名前を入れてくれるのですが、名前を聞かれ「クロです」と答えると、ブリーダーさんの目が一瞬点に。。。。
ブリーダーさん「血統書に書き込む名前がクロではさすがに可哀そうですよ。もう少しなんとかなりませんか?」
氷おじさん「そうですか?じゃあ。。。。。」
「黒王で」
ブリーダーさん「・・・・・・・・・・」
ということで、クロの血統書上の正式名は黒王となりました。急に強そうですね。名前負けしないと良いのですが。

とっくん撮影。ベストショット
これからこのブログでも、クロの日常がボチボチアップされることでしょう。しばらくはクロにメロメロです。
おまけ。さっそく氷おじさんに懐き、一緒に寝るクロ。わたしにはというと、、、それは後日。。。。。。ぐふ
