しばらくブログが開いてしまいました。
というのも、前回ブログで切り出し前日準備の記事をアップした1月3日から4日間は、それはそれは不眠不休のハードなハードな怒涛の4日間で
天然氷戦士の広報担当ワタクシもなかなかPCに向かう元気すら残っていなかったのであります。
と言っても、ワタクシは力仕事はほぼ100%役に立ちませんので、本当はおっさんたちの1/10も働いていないのですが。
(え?むしろ足を引っ張っていたとかいう声も聞こえますが気のせいでしょうか?)

山梨県北杜市の天気予報では1月6日が雨100%でしたので、なんとしてでも小池500枚と大池1000枚の氷を1月5日までに切り出さなければなりません!
さらに今回は日程がお正月と重なり人員も不足気味。3日・4日は男3人、5日は男4人(期間中プラスおまけ自称ギャルが二人)といった厳しい人数でしたが、やりとげましたぜ!
普段はぐうたらチックな野郎どもも、やるときはやるもんです。
さて、私の独り言はこれくらいにして、みなさんに天然氷の切り出しの方法をご紹介します。
前日準備で氷の表面には一面綺麗にカットするための線を引きました。八義の1枚の氷の大きさは50cm×75cmです。
まずは、この線に沿って大型カッターで丁寧に氷を切っていきます。

この大型カッターがまた重くて、なかなか線の通り切るのが難しいのです。私レベルだとカッターの刃を上げ下げすることすらままなりません。
この仕事は氷おじさんが一番上手にできますので、早起きが苦手なおじさんですが、4時半に起きて頑張っていました。笑
何しろ気温が高いと切り出すそばから氷が解け始めてしまいますから、本来であれば日中までしっかり氷点下を保てる寒い日が切り出し日にはぴったりなのですが、今回のように雨予報に合わせての強行スケジュールの場合はそうも言っていられません。一日のうちでもなるべく寒い時間に仕事を始めるしかないのです。



カッターで切り出された氷はかぎ型のついた長い棒で池の端まで寄せて、池から氷室まで氷を運ぶための竹のスロープへ一つ一つ押し上げます。これは八義の若頭「とっくん」(21歳イケメン)の専売特許です。いやぁ若いってすごい!!!このほとばしるパワー!おばさんはまぶしいぜっ!!!!!


そういえば、この竹のスロープですがこんな感じです。これは毎年組みなおします。手作り感満載ですが、切り出した氷がこのスロープを滑っていく様は爽快です。

竹のスロープを滑って氷室に運ばれた氷は、そこで丁寧に大鋸屑をかけながら何段にも積み重ねていきます。この状態で春先まで貯蔵しますので、隙間が開かないよう、また取り出しやすいよう、なるべく綺麗に並べていかなければなりません。また一番下の床や壁際には出来のあまりよくない池の縁のあたりでできた氷を敷き詰めて、貴重な天然氷が溶けてしまわないように「氷の床と壁」も作ります。



一枚が私の体重よりも重い氷板なので、氷の上をうまく滑らせて移動し、プロレスラー風怪力おやじ達が積み上げていきます。かよわい私のような乙女にはとてもまねのできる芸当ではありません。この作業は力持ちが3人はいたほうが効率的なのですが、今回は初日は「たぁくん」(筋肉と対話する男)が一人で床と一段目を作り、2日目午前中は「よしオーナー」(水球国体は過去の栄光)が、2日目午後は「氷おじさん」(突き出た腹はピンクの筋肉)、3日目は「よしオーナー」&「たくま」(女好き腰痛持ちの細マッチョヨガインスト)、そして最後は氷を切り終えた氷おじさんも加わり3人で、という過酷なスタメンでの強行となったのでした!!

結局、毎日朝4時5時から夜8時ごろまで3日間頑張ったのですが、あと少し小池の氷が残ってしまいました。
さて、天気予報では1月6日は午前9時から雨100%です。気温も高いです。ここまではタイムリミット!戦士たちは休むことなく、4日目も早朝5時から残りの切り出し作業に取り掛かり、ぎりぎり雨が降り出す直前にすべての氷を氷室に運び込むことができ、なんとか天候に泣かされた1回目の天然氷の収穫を無事終えたのでした!!
本当に本当に疲れました~~~~!!!!!!(わたしはちょろちょろ手伝っているだけなのですが。。。。)
そして、これは毎年のことなのですが、お決まりで氷の浮かぶ池に3回も!!!!!!ダイブしてしまいましたよ。さすがにもう誰も「大丈夫?」とか優しい言葉をかけてくれませんが、それは私がローラじゃないからでしょうか???爆
こうして1回目の切り出しも無事終了。
でも、まだまだ冬場の天然氷職人には休みは訪れません。すぐに池に残った氷や切り出した後に張ってしまった氷を割って流し、池の掃除をして次の氷作りの準備に取り掛かかります。
戦士はまだまだ休息できないのであった。。。。。