普段から暴飲暴食の習慣がやめられない氷おじさん。いや、本当に○十年生きてきて、こんなに食べる人は初めて見たよ!なにしろ毎晩の晩酌におかずが10品は必要で、しかも全部お酒のつまみで食べてしまって、いざご飯という時になると、「おかず何?」と聞く始末。
はぁ?今日のおかずはさっきあなたが食べましたけど????
別にご飯のおかずとみそ汁が必要ってんだから、どうなってんだっ!
それが、たまに来る甥っ子のとっくんも、息子のヨシナリも、ナリアキも、全員ごぞってびっくり大食い。どうなってんだ!この一家は!
話を聞くと家で外食に行くときなんて、メニューにあるもの全部頼んでひたすら平らげるらすぃ。恐るべし。
そんな想像を絶する食生活を送っていた氷おじさん、年とともに胃腸が弱ってきたようで、ここ数か月はなんだか胃がもたれることが多くなってきました。だから、食べすぎなんだってば。
それが、春休み中のある日。その翌日は東京の新規のお客様とお打合せの予定が1か月前から決まっていた日だというのに、朝電話がかかってきました。
「うぅぅぅ。胃が痛くて起きれない。いや、寝ていても痛い。明日いけないかもしれない。。。。」
なんともか弱い声です。笑(笑ってはいけない。笑 あっ。)
結局その日から山梨に戻る最終日まで、おじさんはずっと胃痛に苦しむことになったのです。
山梨に戻って初日。痛い痛い言っていても仕方がないので、嫌がる尻を叩いてとりあえず病院に行ってもらうことに。
「だって、なんか重大な病気だったらどうするんだよぉ~。行きたくないよぉ~。」
まるで駄々っ子です。重大な病気だったら大変だから病院に行くんです。(きっぱり)
病院に行って先生とお話をした結果、翌日胃カメラを飲むことに!(じゃじゃーん)
さぁ。これからが大変です。どうしても胃カメラを飲みたくないおじさん。
「俺、なんか頭痛いからあした病院に行けないかもしれない。」(頭と胃は関係ありません)
「昨日食べた胃の中の食べ物が消化されていないから胃カメラ飲んでも無駄かもしれない。」(んわけないだろっ。)
「なんか熱が出てきたから歩けないし明日はいけない。」(いえ。平熱ですけど?)
もう。ずーーーーーーーーーーっと、なんとか胃カメラを飲まずに済ませる言い訳ばかりを言い続けています。これは首に縄をかけてでも(まるでクロ)連れて行かねばなりますまい。
翌日、なだめすかして病院に連れていき(私が運転して、まるで子供を病院に連れていくようだ。クロのほうがよっぽど聞き分けが良い。)いよいよ胃カメラを飲むことに。
病院の看護婦さんもみんな優しくなだめてくれます。(いや、ほんとうに手がかかります。)
まずは、のどに麻酔します。注射じゃなくてうがい方式なんですね。(昨日から注射も恐れていたおじさん。よかったじゃん!)そして、カーテンの向こうに連行されていきました。笑
カーテンの向こうから、「げほげほオェっ!!!」「はいがんばってください。すぐですからね。」などといったやり取りが聞こえてきます。笑(笑ってはいけない)
さてさて、大騒ぎの中無事胃カメラを終え、先生からお話を聞くことに。
モニターにきれいなピンクの胃袋が映し出されています。
先生「いやー。すごくきれいな胃袋ですねー。」
えっ。なんか具合悪いって本人いっていたんですが。きれいって!
先生「お話しからもっと胃の中が荒れているかと思ったのですが、特にそういうこともなく実にきれいな胃袋ですね~。」
「この泡みたいなのが胃液です。状態がわるいと色が黒ずんでいたりするんですが、氷おじさんは本当にきれいな透明ですね~。」
うむ。たしかに胃壁は見るからに健康そうな美しいピンク色です。胃液も無色透明。美しい(?)です。
先生「ここが幽門といって十二指腸との境目ですが、このあたりに若干、ほらココに。口内炎みたいなのがあるでしょう?」
えっ。口内炎?あっ。ほんとう。ゴマくらいの大きさの白い口内炎みたいなのがありますね!
「ここはどうしても胃の出口なので食べたものがたまりますが、よく噛んでいなかったりすると胃酸がたくさんでて胃壁に傷がついちゃったりするんですよ。今回は胃酸を抑える薬をだしますから、普段の食事はよく噛んで食べてください。」
は、はぁ。。。。。?????
これ、一応胃潰瘍なんですかね。
結果、胃潰瘍というほどでもない胃の中の口内炎(?)がひとつぼっちできていました。
それを聞いたとたんに、超元気になった氷おじさん。
実は絶対自分は重大な病気だとおもって悩み余計具合がわるくなっていたらしい。
わたしはこの時ほど「病は気から」という言葉を実感したことはありませんでした。
ちゃんちゃん。